基礎知識コラム

カラコンの正しい使い方

突然ですが、カラコンを正しく使えている自信はありますか? これは実話ですが、カラコンの間違った保存・ケアにより保存液中の菌が100万個以上も繁殖し、菌に汚染されたカラコンを使用したことで目が開けられないほどの 緊急事態に陥った方もいます。安全に楽しくカラコンを使うために、ここでは絶対に抑えておきたいカラコンの正しい使い方を見直していくことにしましょう!
※ここでは最も使用率の高いMPS(マルチスーパーソリューション)液を使用したお手入れ方法を紹介していきます。

カラコンを毎日正しくケアして目を守ろう!

ワンデーの場合はコンタクトケースでの保存や毎日のこすり洗いは必要ありません。
装着の際に必要な洗浄液のみ用意します。
それ以外のカラコンタイプでは、洗浄・消毒・保存を兼ねるMPS(マルチスーパーソリューション)液・強力タンパク分解除去液・保存ケースの3アイテムが必須となります。
コンタクト洗浄液に関しては医師から推薦された品を使うのがベストです。

1:装着時
レンズを洗浄液で指の腹をつかって上⇔下方向に優しくこすり洗いをします。

2:装着後
・洗浄
洗浄用液を手のひらに適量コンタクトレンズが浸るくらいに乗せて、指の腹を使って上⇔下の動作で優しくコンタクトをこすり洗いします。
約10秒間、20回程度が目安です。
反対の面も同じ要領でこすり洗いします。

・すすぎ&消毒
こすり洗いが終わったらMPS(マルチスーパーソリューション)液をレンズの両面にかけて汚れを十分にすすぎ消毒をします。

・保存
コンタクトレンズケースにカラコンがしっかり隠れるくらいに洗浄消毒液を入れて、レンズを入れてフタをしめます。
カラコン装用中はレンズケース水またはMPSで洗って、自然乾燥させておきましょう。

コンタクトケースは1,5~3ヵ月ごとに交換すると清潔に保ちやすいです。

・強力タンパク除去
毎日レンズケアをしてもカラコンにお化粧や皮脂などたんぱく質汚れが付着してしまいます。

たんぱく質汚れを落とすために強力タンパク除去を定期的(1週間~1ヶ月に1度)に行いましょう。

正しいカラコンの付け方

MPS液は使い勝手が良い分殺菌・洗浄力が弱いため、保存中のレンズケース内に微生物が増殖することがあります。
使用前に今一度MPS液でこすり洗いをし、十分にすすぎましょう。
水道水でカラコンをすすいでしまう方がいますが、MPSは水道水に含まれるアカントアメーバに殺菌効果を発揮しないため危険です。
もったいないと思わずに洗浄液ですすぎをしましょう。
洗浄が完了したら、コンタクトの向きを確かめて装着します。

乱視用カラコンでは向きに気を付けよう

乱視用のカラコンは方向によって屈折の具合(度数)が違う作りになっているため、方向を考えて装着し、ズレにくいものを選ぶと快適に過ごせます。 こうした部分的な度の違いから、乱視用カラコンには装用する時に上下の区別があるんです。 乱視用では左右の違い・裏表の違いとともに、上下を区別して装着しましょう。